新しい創傷治療の考え方
当院では創傷治療を行うにあたり、原則として
・きずを乾燥させない
・消毒をしない
という方法を取り入れています。
これは湿潤環境下での創傷治療(Moist Wound Healing)という考え方で、近年注目されてきている治療法です。かつての常識であった「きずを消毒し、ガーゼで管理する」という考え方から、「消毒剤を用いずにドレッシング剤(被覆材)で創面を湿潤に保ち管理する」治療法で、「湿潤療法」とも呼ばれています。
従来、皮膚の外傷のような創傷治療の考え方は
・きずは乾かすと治る
・きずは消毒するものであり、消毒しないと化膿する
・きずはガーゼで覆う
・きず(特に縫合した創)は濡らしてはいけない
というのが原則とされていました。しかし「湿潤療法」では、
・きずは乾かすと治らない
・消毒しても化膿は防げない
・消毒はきずの治癒の妨害になる
・きずをガーゼで覆ってはいけない
・きずは洗ってもよい
という今までとは全く違った考え方をしています。

